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ポール・ゴーギャン

タヒチを愛した孤高のアーティストの足跡を辿る

初めてタヒチを訪れたゴーギャンは、タヒチ島の首都パペーテにしばらく滞在した後、タヒチ島のマタイエアという郊外に滞在する事になりました。ここではタヒチアンの美しい女性テハアマナ(テフラ)と共に甘い時を過ごしたとされています。当時、パペーテからマタイエアまでは馬に乗って約5時間の行程でした。現在、パペーテからマタイエアへは、車で約45分。近代的な建物にショッピングセンター、大きな港があるパペーテから、タヒチ島の反対側に程近いマタイエアに向かうまでの景色を車窓から眺めていると、まるでゴーギャンが暮らした時代へゆっくりとタイムスリップして行くような気分にとらわれます。

パペーテからマタイエアへ向かうには、ひょうたん型のタヒチ島のメイン島を一周できる島内一周道路を西回りに進みます。タヒチ島の西側はラグーンに護られた静かで美しいエリア。エメラルドグリーンに耀く海を右手に見ながら、椰子やマンゴーの大木、パンノキなどが立ち並ぶ南の島の雰囲気満点の絶景を堪能する事が出来ます。南国情緒たっぷりの道中には、敬虔なクリスチャンの多いタヒチならではと言える景色として、美しいキリスト教の教会がいくつも目に入ります。

パペーテからマタイエアに向かう道程のちょうど真ん中あたりに「マラアの洞穴」という観光スポットがあります。2,000メートルを超える山々を擁するタヒチ島は、山から豊富な水が湧き出しています。山側に大きくえぐれた洞穴にはシダの葉が生い茂り、洞穴の底には湧き出した新鮮な水を湛えています。その洞穴は遠く見えなくなるまで続いており、穴の奧からは天然のクーラーのように涼しい風が吹いています。暑い日には、地元の子供達がプール代わりにこの洞穴で泳ぐ事もあります。ゴーギャンも自身の書いた「ノアノア」という本の中で、持病の足の痛みを和らげる為にこの泉で体を冷やしたと伝えています。

周回道路の右手に地元の人々にサーフィン・スポットとして人気のある黒砂のビーチ(パパラ)が、続いて左手にゴルフ場(オリビエ・ブリオ・アティマオノ国際ゴルフコース)が見えてきたら、目指すマタイエアはもうすぐです。タヒチ島パペーテの反対側に近いこのエリアまで来ると、パペーテ近郊とはまた違ったのんびりとした時間が流れている事を実感する事でしょう。マタイエア近郊には、ゴーギャンのタヒチでの足跡を感じる事ができる施設として、「ゴーギャン記念館(Gauguin Museum)」があります。ゴーギャン記念館には、ゴーギャンの生涯を辿る事が出来る歴史的資料や、手がけた作品の複製画、オリジナルの木彫りの彫刻と水彩画、タヒチとの関わりを示す資料などが展示されています。記念館の周囲で手付かずの自然、美しい草花、波のない静かな海を眺めていると、100年以上前にゴーギャンが過ごしたタヒチの想いがそのまま実感として伝わってくる事でしょう。

タヒチ島でゴーギャンの歴史を辿るには、現地ツアー会社の催行するガイド付きツアーに参加するのが便利です。ゴーギャン記念館以外にも「タヒチ博物館」「ハリソン・スミス植物園」「アラフラフのマラエ」や、様々な歴史的スポットを巡るツアーが設定されています。

ゴーギャンを知る
タヒチ島

ポール・ゴーギャン記念館
タヒチ島とマルケサス諸島で晩年の12年間を過ごしたフランス後期印象派の巨匠、ポール・ゴーギャンの生涯とその複製に触れられる。彫刻やデッサンなど、ゴーギャンのオリジナル作品も所蔵。ゴーギャンの視点から住時の島民の暮らしぶりを垣間見ることができる。
TEL: (689)57.10.58
Email:museeqauguin@mail.pf
営業時間:毎日9:00−17:00
入場料金:600CFP


マルケサス諸島(ヒバオア島)

ゴーギャン文化センター
ゴーギャンが最後の地としたアツオナ村にあり、ゆかりの品々や絵画の複製画の展示が見られる。また、ゴーギャンの暮らした“快楽の家”と呼ばれる住居も復元されている。
TEL:(689)92.73.32/92.73.32
Email: communehivaoa@mail.pf
営業時間:月〜木8:00−11:00と14:00−17:00、
金7:30−14:30、土8:00−11:00、日休

ゴーギャン関連の本

「ノアノア」(ポール・ゴーギャン著)
ゴーギャンの一生を語った自伝小説。

「月と6ペンス」(サマセット・モーム著)
ゴーギャンをモデルとしたとされており、この作品を通してタヒチとゴーギャンの関わりに想像を逞しくする事が出来るかも知れません


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