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文化

映画の中のタヒチ

タヒチの大自然は著名な映画監督やプロデューサーも虜にしてきました。ポリネシアを舞台にして撮影された映画は、主に英語で発刊された書籍が原作になっています。

この地で撮影された有名な映画をいくつか挙げましょう。お気に入りの映画が見つかったら、タヒチに旅をして撮影場所を散策してはいかがでしょうか?

ジョルジュ・メリエスによって、パパラで撮影されました。残念なことにこの映画のフィルムを現在見つけることはできません。

『南海の白影(White Shadows in the South Seas)』(1927年)

ロバート・フラハティ監督が途中まで関わった作品で、マルケサス諸島で撮影されました。アカデミー撮影賞を受賞したエキゾチックなこの映画は、W.S.ヴァン・ダイク監督(『トレイダー・ホーン(Trader Horn)』、『エスキモー(Eskimo)』、初めてターザンを扱った映画シリーズ、『サンフランシスコ(San Francisco)』その他監督作品多数)が監督を務めた、とても詩的な無声映画です。シュールリアリズムの時代に人気を博した同監督は、楽園が失われる危機感から、ポリネシアの島々の植民地化に反対していました。

『タブウ(Tapu / Tabu / A story of the South Seas)』(1929年)

有名なドイツの映画監督F.W.ムルナウによる無声映画です。島民の日常を扱ったロバート・フラハティの原案・脚本をベースとしており、ボラボラ島で撮影されました。しかし島民が全裸で泳ぐなど一部のシーンは、米国とフィンランドでカットされています。18ヶ月かけての撮影は、終始不穏かつ伝説めいた雰囲気の中で行われました(溺死や中毒死、呪文による神秘的な爆発などのシーンがあるため)。ムルナウ監督と撮影チームは、古い墓地に仕事場を置き、聖なる環礁で撮影をしたことで、島の禁忌(タブー)を犯したと言われていました。そして実際に、ムルナウ監督は映画公開の8日前にニューヨークで交通事故にあい死去しています。

『南海のペーガン(Last of the Pagans)』(1935年)

原作はメルヴィルの小説『タイピー』です。俳優から監督に転向したリチャード・ソープが撮影、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー社の制作で公開されました(タヒチ語で字幕付き)。この映画は、島民を襲う2人の略奪を描いています。最初の略奪者は、子孫を絶やさぬために隣の島から力づくで花嫁をさらいにきた若者。もう一人は、燐鉱山の労働者(奴隷)を捕まえに島にやってきた白人です。

『戦艦バウンティ号の叛乱(Mutiny on the Bounty)』(1935年)

バウンティ号を扱った最初のハリウッド映画です。フランク・ロイド監督による作品で、名優クラーク・ゲーブルが出演しました。しかしその内容は史実と異なっています。1962年にリメイクされた『戦艦バウンティ(Mutiny on the Bounty)』の方が有名で、こちらは1960/1961年に撮影され、2000人の俳優と8000人のエキストラを動員し、2,700万米ドルをかけて作成されました。この映画は、ポリネシア経済に大いに貢献しました。撮影後、マーロン・ブランドはテティアロア環礁を購入しています。1984年には、低予算で『バウンティ/愛と叛乱の航海(The Bounty)』がモーレア諸島で撮影され、ロジャー・ドナルドソン監督のもと、メル・ギブソン、アンソニー・ホプキンスら有名俳優が出演しました。

ベルナール・ボルドリー監督によるコメディ映画で、ジョルジュ・ド・コーヌが出演しています。リポーターがタヒチを訪れ、この世の楽園に出会う話です。

『The Restless and the Damned』(1961年)

燐鉱山で富を築こうとポリネシアに移り住んだ夫婦の苦難の物語です。イヴ・アレグレ監督作品。

『野生の太陽(Tiara Tahiti)』(1962年)

ウィリアム・T・コチェフ監督によるイギリス映画です。タヒチに住む冒険家がふとした偶然で、彼を軍法会議にかけ免職にした前の上司と再会します。主人公がホテル王となり、タヒチにやってきた相手に仕返しをする物語です。

『タヒチの男(Tendre voyou)』(1966年)

ジャン・ベッケル監督、ジャン・ポール・ベルモンド主演映画で、女好きの遊び人の喧騒を描いた映画です。

『ハリケーン(Hurricane )』(1979年)

ジェームズ・ノーマン・ホールとチャールズ・ノードホフの原作小説を映画化した、ヤン・トロエル監督作品(プロデュースはディノ・デ・ラウレンティス)。ボラボラ島で撮影されました。ジョン・フォード監督の1937年同名映画のリメイク版です。

『Le bourreau des cœur』(1983年)

テティアロアで撮影されました。クリスチャン・ジオン監督、アルド・マッチョーネ出演。この映画はフランスで160万人を動員し、大成功を収めました。

『Les faussaires』(1994年)

ロマン・ガリーの原作小説『La Tête Coupable』を映画化したもので、フレデリック・ブリュム監督による作品です。ポール・ゴーギャンの伝記を書こうとタヒチを訪れた作家が主人公です。

『めぐり逢い(Love affair)』(1994年)

ゴーモン社が制作した恋愛映画で、1939年の同名映画のリメイク版です。タヒチで撮影され、キャサリン・ヘプバーンが出演した最後の作品になりました。

『太平洋王子 (Les Perles du Pacifique)』(1999年)

ゴーモン社が制作した13話から成るテレビシリーズ。真珠養殖に関わる人たちを描いています。

『太平洋王子 (Le Prince du Pacifique)』(2000年)

アラン・コルノー監督により、2000年にフアヒネで撮影され、ティエリー・レルミットやパトリック・ティムシットが出演しました。

『南太平洋(South Pacific)』(2001年)

リチャード・ピアース監督によるミュージカル・コメディで、ハリー・コニック・ジュニアやグレン・クローズが出演しています。

『カップルズ・リトリート(Couples Rretreat)』(2009年)

ユニバーサル・スタジオ制作で、2008年10月にボラボラ島で撮影されました。700万米ドルの低予算ながら、同年のユニバーサル制作映画の中で最も興行収入が多かった作品です。プロデューサーの招待で約50名のジャーナリストが撮影地を訪れました。

『裏切りの戦場 葬られた誓い(L’ordre et la morale)』(2011年)

ツアモツ諸島の小島アナアで2010年に撮影されました。ニューカレドニアのウベア島での出来事を描くため、撮影地としてアベアが選ばれました。また、ニューカレドニアのヌメアで起きた出来事を描く撮影地としてはパペーテが選ばれています

その他のテレビ番組やドキュメンタリー

毎年、多数のドキュメンタリー番組やリアリティー番組、料理番組、世界的ブランド企業のCM撮影地として、タヒチや周辺の島々が選ばれています。チョーボーでのサーフィンから、もっと遠くの諸島にある秘境まで、この地域は撮影地として非常に人気があります。7月から11月にかけて見られるサメやクジラも撮影者には魅力のようです。マルケサス諸島のヌクヒバ島で、2002年に撮影された米国のテレビ番組『サバイバー(Survivor)』は、北米でのマルケサス諸島の認知度を大きく高めました。

オーディオビジュアル・コミュニケーション協会(Institute for Audiovisual Communication) (ICA)には、タヒチとその島々の音響や映像が多数保管されています。www.ica.pf で多くの映像を見ることができます。

この10年間、パシフィック・インターナショナル・ドキュメンタリーフィルム・フェスティバル(Oceania International Documentary Film Festival: FIFO)で、タヒチとその島々に関連した最高のドキュメンタリーが上映されてきました。FIFO2014は、2月3日から6日までパペーテのカルチャー・センター(Maison de la Culture)で開催されました。詳しくは、www.fifo-tahiti.comをご覧ください。

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